笑顔と猫とどんぶらこ～フーテンさきの歌紀行～

「今夜も路上ライブを行うんですか？」
「人通りが少ないし、ちょっと疲れたから、今夜はやめておくね」
「そうですか。それでは、ファミレスに行って食事をしましょうか」
「うん。しっかりと食べて、スタミナをつけないとね」

　おばちゃんのあたしは、「どっこらしょっと」と言いながら立ち上がり、足取りの軽いまなちゃんと一緒にファミレスに入った。

　あたしはハンバーグステーキと大ライスを注文して、まなちゃんは海鮮パスタと海鮮サラダを注文して、ちょっと遅めの晩ご飯を食べた。

「今夜もビジネスホテルに泊まりませんか？」
「うん。いいよ」

　あたしとまなちゃんはファミレスから出て、疲れた体を休めるため、大宮駅近くのビジネスホテルに入った。

　二日続けて綺麗なビジネスホテル。かなり贅沢な気がする。でも、まなちゃんに初日から野宿をさせるわけにはいかないし、狭いところで泊まらせるわけにもいかない。あたしも広い部屋に泊まって、パワー回復。

　今夜もまなちゃんと一緒にお風呂に入った。お互いに体を洗いっこして、のんびりと湯船に浸かった。