笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
熊谷から本庄へ。本庄から高崎へ。高崎から前橋へ。
雨の日が続いているけど、今のところは何事もなく順調。
まなちゃんの足取りはずっと軽いまま。
「あ、あれ」
大通り脇の歩道を歩いていたとき、まなちゃんが急に立ち止まった。
「どうしたの?」
あたしも立ち止まって、まなちゃんに聞いてみた。
「五十と書かれている標識が見えました。たぶん、前橋付近で標識を見落として、道を間違えたのだと思います」
「この道をこのまま進んだら、どこに行くの?」
「茨城県の方に行って、太平洋に出ると思います」
「太平洋かあ。日本海と反対側の海だね」
ここまで順調に歩き続けてきたのに、標識を見落としただけで道を間違えてしまった。
あたし一人だけだったら、このまま真っ直ぐに進んで、太平洋に出ていたと思う。
地理に詳しいまなちゃん。とても頼もしい存在である。
雨の日が続いているけど、今のところは何事もなく順調。
まなちゃんの足取りはずっと軽いまま。
「あ、あれ」
大通り脇の歩道を歩いていたとき、まなちゃんが急に立ち止まった。
「どうしたの?」
あたしも立ち止まって、まなちゃんに聞いてみた。
「五十と書かれている標識が見えました。たぶん、前橋付近で標識を見落として、道を間違えたのだと思います」
「この道をこのまま進んだら、どこに行くの?」
「茨城県の方に行って、太平洋に出ると思います」
「太平洋かあ。日本海と反対側の海だね」
ここまで順調に歩き続けてきたのに、標識を見落としただけで道を間違えてしまった。
あたし一人だけだったら、このまま真っ直ぐに進んで、太平洋に出ていたと思う。
地理に詳しいまなちゃん。とても頼もしい存在である。