笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「水樹さん! 見てください! お魚が釣れましたよ!」
まったく釣れないあたしを尻目に、まなちゃんがあっさり釣り上げた。
羨ましい。羨ましい。とにかく羨ましい。あたしも早く魚を釣りたい。ついでに水樹くんも釣りたい。
「水樹さん、このお魚の名前は何ですか?」
まなちゃんはとっても嬉しそうにしながら、釣り上げた魚を水樹くんに見せている。
「その魚は、イワナです。あとで食べてみましょうか」
「はい! ぜひ食べてみたいです!」
「イワナを針から外しますね」
「はい! よろしくお願いします!」
優しい人柄の水樹くんは、まなちゃんが釣り上げたイワナを針から外して、クーラーボックスに入れた。
「まなさんは、釣りがお上手ですね。フライフィッシングのセンスがあると思います」
「えへへ。水樹さんに褒められて嬉しいです」
笑顔で談笑している水樹くんとまなちゃん。若い者同士、純情な者同士、気が合うのだと思う。おばちゃんでひねくれ者のあたしが出る幕はない。
しょんぼり。しょんぼり。ちょっとしょんぼり。あたしも水樹くんに褒められたい。えへへって言ってみたい。
まったく釣れないあたしを尻目に、まなちゃんがあっさり釣り上げた。
羨ましい。羨ましい。とにかく羨ましい。あたしも早く魚を釣りたい。ついでに水樹くんも釣りたい。
「水樹さん、このお魚の名前は何ですか?」
まなちゃんはとっても嬉しそうにしながら、釣り上げた魚を水樹くんに見せている。
「その魚は、イワナです。あとで食べてみましょうか」
「はい! ぜひ食べてみたいです!」
「イワナを針から外しますね」
「はい! よろしくお願いします!」
優しい人柄の水樹くんは、まなちゃんが釣り上げたイワナを針から外して、クーラーボックスに入れた。
「まなさんは、釣りがお上手ですね。フライフィッシングのセンスがあると思います」
「えへへ。水樹さんに褒められて嬉しいです」
笑顔で談笑している水樹くんとまなちゃん。若い者同士、純情な者同士、気が合うのだと思う。おばちゃんでひねくれ者のあたしが出る幕はない。
しょんぼり。しょんぼり。ちょっとしょんぼり。あたしも水樹くんに褒められたい。えへへって言ってみたい。