笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「じゃじゃーん! 食後のデザートは、水樹くんが拾ってくれた桃だよ」
あたしは桃を両手で持って、まなちゃんと水樹くんに見せた。
こんなに楽しみな食後のデザートは生まれて初めて。
この桃を真っ二つに切ったら、血だらけの小人の桃太郎が出てくるのだろうか。
桃ちゃん入刀。
あたしはわくわくしながら、果物ナイフで桃を真っ二つに切った。
残念ながら、血だらけの小人の桃太郎は出てこなかった。
でも、とっても美味しそうな桃だ。
あたしは桃を四つに切り分けて、まなちゃんと水樹くんに手渡した。
「この桃がきっかけで、水樹さんと出会えたんですね」
「そうですね」
とっても嬉しそうな顔で桃を食べ始めたまなちゃんと水樹くんを見ていて、桃を見つけても拾わないというルールを考えて良かったと思った。
素敵な出会いをもたらしてくれたピンクの桃ちゃんは、甘酸っぱい恋の味がする。
あたしは桃を両手で持って、まなちゃんと水樹くんに見せた。
こんなに楽しみな食後のデザートは生まれて初めて。
この桃を真っ二つに切ったら、血だらけの小人の桃太郎が出てくるのだろうか。
桃ちゃん入刀。
あたしはわくわくしながら、果物ナイフで桃を真っ二つに切った。
残念ながら、血だらけの小人の桃太郎は出てこなかった。
でも、とっても美味しそうな桃だ。
あたしは桃を四つに切り分けて、まなちゃんと水樹くんに手渡した。
「この桃がきっかけで、水樹さんと出会えたんですね」
「そうですね」
とっても嬉しそうな顔で桃を食べ始めたまなちゃんと水樹くんを見ていて、桃を見つけても拾わないというルールを考えて良かったと思った。
素敵な出会いをもたらしてくれたピンクの桃ちゃんは、甘酸っぱい恋の味がする。