桜の花が咲くころに

中学生になって、はじめて桜ヶ丘高校の偏差値を知った時、軽く眩暈を起こしたのを、今でも鮮明に覚えている。


得意な体育以外の成績は、とことん【普通】の私が、県内でもそこそこの進学校といわれている桜ヶ丘高校の偏差値に届きもしなかったことは言うまでもなかった。


それでも担任の先生に進められた バスで1時間もかかる【自分のレベルに合った高校】を選ばず、受験までの間【大好きな睡眠を削る】選択をしたことで、私の睡眠への思い入れを分かっていただけるだろうか?



受験まで大好きな睡眠を削って必死で勉強し、奇跡的に桜ヶ丘高校へ合格したのだった。



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