桜の花が咲くころに
「…とまぁこんな感じなの。
私が1番好きな飲み物がミルクティーってことも知ってたのに、会ったのは昨日が初めてって言ったんだ。」
「「…………。」」
何も言わない2人を見て、更に付け加えて言った。
「やっぱり、からかわれてるのかなぁ?
昨日の告白も、はじめは何だか冗談っぽかったんだよね。」
すると…
「あの爽やか王子から告白って…桜すご〜い!」
キャッキャと盛り上がる りっちゃんの様子とは反対に、真面目な顔で千草が口を開いた。
「冗談とか…無いと思う…。」
そこで1度、言葉が途切れてしまった。
そして千草が、もう1度口を開いた。