不器用な彼に恋した私。
「ん、いけるんじゃない?」
二度も言った翔さん。
大きな目はパチパチ。
ぬぬ?
私も確かめるように不細工なオムライスを一口口に入れる。
そう騒ぎ立てるほど、不味いわけではない。
「騒ぎ過ぎだろ。」
ですよね!
ですよね!
思わず、頬が上がる。
こんな私でもまだまだ、嫁にはなれると思うと。
確かに、卵は超絶にビターだ。
でも、ケチャップ過多のケチャップライスはいける。
1口サイズのチキンが丸ごと入ってるし。
大満足。
ただ。と言った翔さん。
「見た目をどうにかしろ。」
私、燃えた。
「頑張ります!次こそはちゃんとcookpadでちゃんと頑張ります!」
って必死に言うと。
翔さんは大きな瞳を細めた。
・
それから。
「ただ。見た目をどうにかしろ。」
と翔さんから、言われたその日から自炊を毎日行う事にした。
お昼ご飯もお弁当でオムライス。
夕食はコンビニ弁当から和食中心に。
朝ご飯はおにぎりにお味噌汁と健康的に変えた。
すると驚いた事か。
あのグロテスクなオムライス弁当の日から2週間ほど経った現在。
cookpad様様のおかげで、オムライスだけではなく、たくさんの種類を作れるように。
2週間後の今、再チャレンジで作ったオムライス弁当は、見事な黄色い卵に美味しそうなケチャップライスの匂いが食欲をそそった。
私もやれば出来る子なんだね。
本当にcookpad様様だよ!!
感謝感謝。
カコにお弁当を差し入れたら、中身の美味しそうなオカズやオムライスにひどく感動していた。
そして翔さんに再チャレンジのオムライス弁当を渡す日がやってきた。
メールアドレスも電話も知らないから。。
翔さんの会議後すぐに持っていくことに。
会議室の扉で私は待ち伏せ。
でも、今日はXデーだったミタイデス。
「翔さっ...。え。」
「優子、飯行くか?」
「翔くん、行く!
美味しいお店があるんだけどそこがいいな!」
「へぇー、そこ行くか。」
同じ会議室から出てきたその優子さんは、腕を絡めていて。
...いかにも恋人っぽい感じで翔さんと一緒にエレベーターに乗り込んだ。
周りの人は当然ざわめく。
・
待って。
翔さんって...。。
ボンキュッボンが、タイプ?
優子さんっていう人、凄くスラリとしていて。
スレンダーの体からは想像出来ないほど、胸がその...豊かで。
嘘だろ。
しかもしかも。
翔さんのメガネの奥の目は、私に見せないような優しく、そして無邪気に、大人っぽく。
超カッコイイ感じで。
軽くエスコートしちゃって。
「嘘...でしょ...?」
ココロがボロボロと壊れていくような気がした。
私は手に持ってた愛を重いほど込めたオムライス弁当を落としてしまった。
拝啓、cookpad様。
私はあなたを頼って作ったこのオムライス弁当を食べてくれる人はいないようです。
・
「ん?井上?」
「二宮!?」
いつもの憎たらしい声で、オムライス弁当を拾った二宮。
コヤツも会議終わりのようだ。
「...俺食べるわ。どーせ、あいつに渡すやつだろ。見事に見せつけたあいつ。」
二宮様様...。
二度も言った翔さん。
大きな目はパチパチ。
ぬぬ?
私も確かめるように不細工なオムライスを一口口に入れる。
そう騒ぎ立てるほど、不味いわけではない。
「騒ぎ過ぎだろ。」
ですよね!
ですよね!
思わず、頬が上がる。
こんな私でもまだまだ、嫁にはなれると思うと。
確かに、卵は超絶にビターだ。
でも、ケチャップ過多のケチャップライスはいける。
1口サイズのチキンが丸ごと入ってるし。
大満足。
ただ。と言った翔さん。
「見た目をどうにかしろ。」
私、燃えた。
「頑張ります!次こそはちゃんとcookpadでちゃんと頑張ります!」
って必死に言うと。
翔さんは大きな瞳を細めた。
・
それから。
「ただ。見た目をどうにかしろ。」
と翔さんから、言われたその日から自炊を毎日行う事にした。
お昼ご飯もお弁当でオムライス。
夕食はコンビニ弁当から和食中心に。
朝ご飯はおにぎりにお味噌汁と健康的に変えた。
すると驚いた事か。
あのグロテスクなオムライス弁当の日から2週間ほど経った現在。
cookpad様様のおかげで、オムライスだけではなく、たくさんの種類を作れるように。
2週間後の今、再チャレンジで作ったオムライス弁当は、見事な黄色い卵に美味しそうなケチャップライスの匂いが食欲をそそった。
私もやれば出来る子なんだね。
本当にcookpad様様だよ!!
感謝感謝。
カコにお弁当を差し入れたら、中身の美味しそうなオカズやオムライスにひどく感動していた。
そして翔さんに再チャレンジのオムライス弁当を渡す日がやってきた。
メールアドレスも電話も知らないから。。
翔さんの会議後すぐに持っていくことに。
会議室の扉で私は待ち伏せ。
でも、今日はXデーだったミタイデス。
「翔さっ...。え。」
「優子、飯行くか?」
「翔くん、行く!
美味しいお店があるんだけどそこがいいな!」
「へぇー、そこ行くか。」
同じ会議室から出てきたその優子さんは、腕を絡めていて。
...いかにも恋人っぽい感じで翔さんと一緒にエレベーターに乗り込んだ。
周りの人は当然ざわめく。
・
待って。
翔さんって...。。
ボンキュッボンが、タイプ?
優子さんっていう人、凄くスラリとしていて。
スレンダーの体からは想像出来ないほど、胸がその...豊かで。
嘘だろ。
しかもしかも。
翔さんのメガネの奥の目は、私に見せないような優しく、そして無邪気に、大人っぽく。
超カッコイイ感じで。
軽くエスコートしちゃって。
「嘘...でしょ...?」
ココロがボロボロと壊れていくような気がした。
私は手に持ってた愛を重いほど込めたオムライス弁当を落としてしまった。
拝啓、cookpad様。
私はあなたを頼って作ったこのオムライス弁当を食べてくれる人はいないようです。
・
「ん?井上?」
「二宮!?」
いつもの憎たらしい声で、オムライス弁当を拾った二宮。
コヤツも会議終わりのようだ。
「...俺食べるわ。どーせ、あいつに渡すやつだろ。見事に見せつけたあいつ。」
二宮様様...。