食わずぎらいのそのあとに。
あんなに長く寝たのに眠った気がしないまま、今朝も会社へのゆるい坂道を登った。これで息が切れるとかまずくないかな、私。つわりってこんなもの?
今日会える?ってタケルに連絡しなくちゃと思いつつ、昼休みが近づいてもそんな気になれない。
うっかりため息をついてたら、隣の席にいる真奈が気にしてくれた。
「香さん、最近疲れてますよね。大丈夫ですか?」
「そう?ちょっと貧血気味で、それでかなぁ」
「お昼、私たちお肉食べに行くんですよ。一緒に行きましょうよ」
「んー食欲あんまりないんだけど」
「貧血には赤身ですよ、絶対。12時前に出るから声かけますね!」
真奈は元気だなぁ。
去年の春に私のサポートについた植木真奈は、半年間の予定を超えて、そのままプロジェクト管理の担当を続けてくれることになった。
部下ってわけではないけど、それに近い存在で、とにかくすごく助かっている。
開発部には、大中小様々な規模のシステム開発チームがある。それぞれのリーダーがプロジェクト管理も行っているのだけれど、書類フォーマットの管理や進捗チェックなどこまごまとした仕事を私たちがサポートしている。
管理の担当者を増やして仕事を独立させたいと田代部長は考えている。そんな時に妊娠なんて、仕事的にも時期が悪い。
結局誘われるままに、真奈の同期と女子3人で、がっつりとステーキを食べに行った。おいしいじゃん。
「なんか元気でた、ありがと」
お肉もいいけど、この子達の元気にも励まされる。入社二年目も終わる今、きっと仕事を覚えて楽しくなってくる頃だよね。
「香さん、お仕事大変なんですか?」
営業の安藤沙耶ちゃんが聞いてくれる。
「そんなことないよ、今開発落ち着いてるし。平内がそっちに行って、営業との調整ほとんどやってないしね」
「平内さんと言えば! 総務の安岡さんって、あからさまに平内さん狙いらしいんですよ」
そうだ、沙耶ちゃんって噂好きって真奈が言ってたな。
今日会える?ってタケルに連絡しなくちゃと思いつつ、昼休みが近づいてもそんな気になれない。
うっかりため息をついてたら、隣の席にいる真奈が気にしてくれた。
「香さん、最近疲れてますよね。大丈夫ですか?」
「そう?ちょっと貧血気味で、それでかなぁ」
「お昼、私たちお肉食べに行くんですよ。一緒に行きましょうよ」
「んー食欲あんまりないんだけど」
「貧血には赤身ですよ、絶対。12時前に出るから声かけますね!」
真奈は元気だなぁ。
去年の春に私のサポートについた植木真奈は、半年間の予定を超えて、そのままプロジェクト管理の担当を続けてくれることになった。
部下ってわけではないけど、それに近い存在で、とにかくすごく助かっている。
開発部には、大中小様々な規模のシステム開発チームがある。それぞれのリーダーがプロジェクト管理も行っているのだけれど、書類フォーマットの管理や進捗チェックなどこまごまとした仕事を私たちがサポートしている。
管理の担当者を増やして仕事を独立させたいと田代部長は考えている。そんな時に妊娠なんて、仕事的にも時期が悪い。
結局誘われるままに、真奈の同期と女子3人で、がっつりとステーキを食べに行った。おいしいじゃん。
「なんか元気でた、ありがと」
お肉もいいけど、この子達の元気にも励まされる。入社二年目も終わる今、きっと仕事を覚えて楽しくなってくる頃だよね。
「香さん、お仕事大変なんですか?」
営業の安藤沙耶ちゃんが聞いてくれる。
「そんなことないよ、今開発落ち着いてるし。平内がそっちに行って、営業との調整ほとんどやってないしね」
「平内さんと言えば! 総務の安岡さんって、あからさまに平内さん狙いらしいんですよ」
そうだ、沙耶ちゃんって噂好きって真奈が言ってたな。