クリスタルハート
「ご、ごめんなさいっ!!」


私は走ってその場を離れた。
そのままバスへ。



「もう、美優!置いていかないで……って泣いてんの!?」


「うぅ…。」


言葉にならない。

麻衣は、私が落ち着くまで隣で黙って見守ってくれた。


「ふぅ……。」


「大丈夫?」


「うん。ごめん…。」


ニコッとした。

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