クリスタルハート
残りの修学旅行はずっと嵐が傍にいた。


「そのネックレス気に入ったんだね。」


隣の麻衣が言った。


「うん!」


じーっと私の顔を見ている。

何だろう?



「嵐のこと、好きなの?」


「へ?」


と、突然何?


麻衣は私の目を見て、真剣な顔をしている。


「素直に言って。」


逃げられない。


麻衣、怖い…。


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