クリスタルハート
学校へ行くと、靴箱に嵐がいた。


「おはよ…。」

切ない顔をしている。

「昨日、見た。」


「えっ…。」


なんだろ、胸が苦しい。


「アイツ、本郷に似てるよな?」


「――!?」


「中途半端は美優もアイツも…。」


バンッ


「アンタには関係ない!」


私はその場を逃げた。


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