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「俺の学課、1年は旭川キャンパスだけど、そのあとは都内のキャンパス」
「……………」
1年間…1年間なら大丈夫!とは言い切れないけど…
「っ…頑張ってみる」
「おぅ」
「もし…頑張れなかったら?」
「俺を呼べば良いだろ」
「………うん」
「ひでぇ顔だな」
フッと笑いながらハンカチで私の涙を拭う篤
「お互い1年間頑張って…もし万が一ダメそうになったら早めに言え。『もし』は、そうなってから二人で考えよう。それまでは頑張る」
篤の言葉でハッとする
ツライのは…淋しいのは、私だけじゃない
篤も同じなんだ
繋いだ手
距離が生じて温もりを忘れちゃうかも知れないけど、気持ちだけはずっと寄り添っていたい
「……浮気したら許さないから」
「怜衣もな」
「「………」」
フフッと吹き出すと心の距離も、体の距離も縮まる
「……好きだバカ//」
「こっちのセリフだバカ(笑)」
………fin………