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裕亮の側にいて危害が無いのは、常に裕亮に守られてるからだろうなぁ
私にも、いつか裕亮みたいな包容力のある男性をゲット出来る日が来るのかな?
「はぁ…彼氏欲しいなぁ」
「は?何言ってんの?弥恵の彼氏になったら毎日パシられそう(笑)」
「そんなこと無いよ!……多分」
「多分かよ(笑)」
ケタケタ笑いながらクシャッと私の髪を撫でる裕亮の大きな手
裕亮は進路、どうするんだろう…
高校卒業したら…疎遠になるのかな?
「…………」
「…どうした?」
足を止めた私を気にかけ、裕亮は不思議そうな顔で私を見た
「高校卒業したら…今みたいに毎日話せなくなるんだなって思って…」
「何何?弥恵ちゃん、淋しいの?(笑)」
「………」
茶化す裕亮。私はなんとも言えない淋しさで俯いた
「……ばぁか…一人になんかしねぇよ」
グイッと抱き寄せられ、心臓が急に慌ただしく暴れだす