ShortShortStorys
「大翔、勉強教えて欲しいとこあって」
「んー?どんな問題?」
大翔は半分寝惚けながらも受け答えをしてくれる。だけど相変わらず手は緩めてくれない。
それどころか、床に置いてあるテキストを取るため、寝返りをうって大翔に背を向けると、背後から大翔に抱き締められた
「ちょっ…大翔、テキスト見ないと…どんな問題だったか思い出せないよ」
「じゃあ思い出さなくていーよ…もう少し寝よ?」
首筋に…耳に…大翔の寝息がかかる
ゾワゾワッと背筋に電気が走る
これは…この距離感は流石に恥ずかしい
「ひ…大翔っ//ちょっと…くすぐったぃ」
「クスッ…耳、真っ赤」
…え?大翔、起きた?
そう思ったと同時に、チュッと耳にキスが降ってきた
ビクッと肩が上がる
頭の中は既にパニック…真っ白だ
「やっ…大翔…冗談やめて」
大翔を押し退けようとしても、その手を取られ拘束される
「……何で?…」