toxic
「くっ・・・、うぁ、アンナ、イキそうっ」
「ん、いいよっ・・・」
ズルッと抜かれた感覚の後に、お腹に熱いものがかかった。
荒い息を整えながら、男は私にのっかかってきた。
うぅ、重い・・・
「アンナ、次はいつ会える?」
ほやくも次の約束にこぎつけようとする男の言葉に、私の口から小さくため息が漏れた。
・・・そろそろ潮時かな。
私は返答を濁らせながら、ベッドの横に落ちたブラをつける。
もう帰んの?と後ろから抱きしめながら首筋に顔を埋めてくる男を無視しながら、そそくさと私は帰る準備をする。
セックスは好きだけど束縛は嫌い。
さっきまでの妖艶なシーンなど嘘のように、私はさっさと部屋を後にした。