うしろのあいつ

自分でも仲はいいと思う。

でもなんだろ、仲はいいけど・・・




「だーから、男友達みたいなもんだって。女として意識するとか、そういう対象じゃないっていうか?」


休み時間、トイレから戻ってくるとコウキの会話がダイレクトに鼓膜に響いた。


そんなおっきい声だったわけじゃなかったけど、どんな賑やかな場所だって、あいつの声は鮮明に聞けちゃう。


良いことばっかじゃないけどさ・・・

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