365日の手紙〜あなたに綴ったラブレター〜
何故かあきない。
俺は、園の先生をやっている。
名前は、土田にい。
みんなからそう呼ばれているから
名前で呼ばれたことは
全くない。
よばれては、みたいな、
「よういち」って
ある、女の子が
俺を好きになったらしい。
子供の噂は、最強だ。
情報を制するのがすごく早い。
その子の名前は
「あすか」
俺は、あすかとっていうか、
あすかが一方通行的みたいなかんじでだけど
手紙を俺にくれていた。
毎日くる手紙に、
少しだけ戸惑いがあったけど
その、戸惑いは、すーっと、
消えていた。
いつのまにか、手紙を待つようになっていた
あすかから、手紙が来てあたりまえ
自分は返さないくせに、
もらうだけなのに
でもそれが嬉しくて
「俺とあすかの特別」
みたいになっていた。
そう、おれは、想っている。