青い花びらが落ちて

アネモネ -恋の苦しみ-



思いが強くなるほど...


川谷がちょっかいをかけてきて、

意識してしまう。






ある日。

体育祭の近い日だった。

川谷と話してると

川谷 「なんでいつも俺のこと川谷って言うん?」

いつき 「なんで、ってそれが名前やから」

当たり前のことを聞いてくる川谷が不思議だった。
川谷 「俺、川谷って呼ばれるの嫌い。」

いつき 「(笑)なんでや。」

川谷 「なんでやろ。でも嫌。」

川谷 「ほかの呼び方は?」

いつき 「んーーー。」

川谷 「下の名前は、浩樹。」

いつき 「じゃぁ、浩樹さん?」

浩樹さんは少し黙って、拒否された。

いつき 「川谷さん。」
言ったすぐに瞬殺で拒否された。

いつき 「浩樹くん。」
惜しい、と顔に出して拒否された。

いつき 「何がいいん。」

すると浩樹さんは、待ってましたとばかりに

浩樹さん 「浩樹。」

『え?!呼び捨てに?!』

超難題な問題を急に出されて焦る。

いつき 「呼び捨てかぁ。」

浩樹さん 「うん。はい、言って。」

目の前にいる浩樹さんに向かって呼び捨てをするのが恥ずかしかった。

いつき 「こ、んー。。」

浩樹さん 「はい。」

いつき 「...浩樹!」

浩樹はちょっと嬉しそうにはにかんで笑う。

そんな笑顔を目の前で見れて幸せでした。








幸せでした。
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