ただ、守りたい命だったから
可愛い私の天使が産まれました
「潤っ、可愛い!天使!慈季(しき)くん!」

『でしょ?私の天使なの。』

産まれてから2ヶ月後。

寧々が息子の慈季に会いに来てくれた。

可愛い私の天使。

育児は大変だけど、毎日変化があって発見がいっぱい。

あれから、ハワイに移り、すぐに弟の櫂琉に妊娠がバレ、すぐに移り住んできてくれて、今は一緒に暮らしている。

櫂琉の仕事はパソコンがあればできるとかで、支障はないらしい。

慈季を溺愛しまくっている一人だ。

寧々が散々抱っこして触りまくったあと、慈季は眠ってしまったので、寝室に寝かせてコーヒーを入れ直す。

「元気そうで安心したわ。」

寧々が微笑みながら、私を見る。

「出産して、またキレイになったんじゃないの?」

『そお?』

寧々に微笑み返しながら、コーヒーを前に置く。

「実はさ、今回ハワイに来れたのって、社員旅行なんだよね。3班に別れて日程ズラして行くの。」

なんだかとっても言いにくそうに。

まさか。

「今回のメンバーに入ってるよ、蓮城課長。」

やっぱり。

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