ただ、守りたい命だったから
「…潤?!潤なのか?」
めんどくさそうに来てたのに、私を見た途端にボーゼンとした顔。
『…お久しぶりです。』
「潤っ!」
『きゃっ!』
おもいっきり抱きついてきた。
ぎゅーぎゅー締め付けられて、めちゃくちゃ苦しい。
『ちょ、離して!』
「イヤだ!もう離さない!」
声が掠れてる?
泣いてるの?
「潤…潤!」
何度も私の名前を呼んでいる。
「まぁ、落ち着け。とりあえず、一緒に座っていい?」
朝霧主任が薺を宥めながら、同じテーブルにつく。
私は抱きつかれながら、くっつかれたままで座る。
もう、離すことは諦めた。
「今までハワイにいたの?」
私の首筋に顔を埋め、何も話そうとしない薺の代わりに、朝霧主任が私に問う。
『はい。私の実家があるので。親はいないですが、今は弟と住んでます。』
「弟さんがいたんだ?」
『はい。彼はロンドンにいたんですけど、私がこっちにきたから引っ越してきたんです。』
「そうなんだ。薺、須藤さんのこと探しまくってたよ。安西さんが口固すぎて、全く教えてくれなかったから。」
探してた?
何故探す必要があるの?あっ。
『あの後輩ちゃんにフラレたんですか?』
「はっ?」
めんどくさそうに来てたのに、私を見た途端にボーゼンとした顔。
『…お久しぶりです。』
「潤っ!」
『きゃっ!』
おもいっきり抱きついてきた。
ぎゅーぎゅー締め付けられて、めちゃくちゃ苦しい。
『ちょ、離して!』
「イヤだ!もう離さない!」
声が掠れてる?
泣いてるの?
「潤…潤!」
何度も私の名前を呼んでいる。
「まぁ、落ち着け。とりあえず、一緒に座っていい?」
朝霧主任が薺を宥めながら、同じテーブルにつく。
私は抱きつかれながら、くっつかれたままで座る。
もう、離すことは諦めた。
「今までハワイにいたの?」
私の首筋に顔を埋め、何も話そうとしない薺の代わりに、朝霧主任が私に問う。
『はい。私の実家があるので。親はいないですが、今は弟と住んでます。』
「弟さんがいたんだ?」
『はい。彼はロンドンにいたんですけど、私がこっちにきたから引っ越してきたんです。』
「そうなんだ。薺、須藤さんのこと探しまくってたよ。安西さんが口固すぎて、全く教えてくれなかったから。」
探してた?
何故探す必要があるの?あっ。
『あの後輩ちゃんにフラレたんですか?』
「はっ?」