ただ、守りたい命だったから
『うん…。薺のご両親に受け入れてもらえるか不安で。』
薺は笑顔で「それなら大丈夫!」って、自信ありげに言う。
どこからきてるの、その自信?
余計不安になるわ。
「なんなら、今電話しようか?」
『はっ?ちょっと…。』
って、私が驚いてる間にケータイかけてるし。
おいおい…。
心の準備がまだですが。
「あっ、母さん?オレ。潤見つけた!」
“やっと見つけたの?!どこにいたの?”
スピーカーで話してるし。
焦ってる薺母の声。
てか、探してたのお母さんも知ってるの?!
「ハワイ。社員旅行で見つけた。」
“やったわね!これで腐った生活からも、ぬけだせるわね。”
「ああ。で、オレ子供いた。」
あっさり言ったー!
“はぁ?どういうことよ?!”
1オクターブ跳ね上がるお母さんの声。
「オレが誤解させて不安にさせたから、責任だけでオレにいてほしくなくて、言えなくて会社やめて一人で産ませてしまったんだ。情けねぇ…。」
…薺…。
“…潤さん、そこにいる?代わって。”
静かにお母さんがそう言った。
薺は笑顔で「それなら大丈夫!」って、自信ありげに言う。
どこからきてるの、その自信?
余計不安になるわ。
「なんなら、今電話しようか?」
『はっ?ちょっと…。』
って、私が驚いてる間にケータイかけてるし。
おいおい…。
心の準備がまだですが。
「あっ、母さん?オレ。潤見つけた!」
“やっと見つけたの?!どこにいたの?”
スピーカーで話してるし。
焦ってる薺母の声。
てか、探してたのお母さんも知ってるの?!
「ハワイ。社員旅行で見つけた。」
“やったわね!これで腐った生活からも、ぬけだせるわね。”
「ああ。で、オレ子供いた。」
あっさり言ったー!
“はぁ?どういうことよ?!”
1オクターブ跳ね上がるお母さんの声。
「オレが誤解させて不安にさせたから、責任だけでオレにいてほしくなくて、言えなくて会社やめて一人で産ませてしまったんだ。情けねぇ…。」
…薺…。
“…潤さん、そこにいる?代わって。”
静かにお母さんがそう言った。