ただ、守りたい命だったから
おまけ・薺一家との対面
嵐来訪。

まさにその言葉通り。

「きゃ~!!慈季くん可愛いっ!」

「薺の赤ちゃんの時にそっくりだけど、潤さん要素が合わさったからか、薺より絶対可愛いわ!イケメンになると思うの。」

「……3ヶ月半で顔整いすぎてないか?可愛すぎるぞ。」

薺姉・楓(かえで)さん、薺母、薺父の順。

慈季を抱っこして私が出迎えると、初めての会話が玄関先でのこの会話。

かなりフレンドリーな家族みたい。

なんだか身構えてたから、一気に緊張が消えたかも。

「いや、まずは初めましてじゃねぇの?」

呆れながら、薺が入ってきた。

「潤、慈季、ただいま。」

私と慈季の頭にチュッてキス。

1ヶ月半ぶりに会えた旦那様は、再会したときから変わらず甘々です。

「うわ。薺が激甘!」

引きつった顔で見てくる楓さん。

「当たり前だろ。もう、姉貴の言葉に唆されないからな!」

「いやいや、私は適度な距離をって、言っただけだってば!あんたが距離間間違えただけでしょ!しかも、同時に他の女と距離縮めるとか、バカじゃないの?!よく、好きなままでいてもらえたわね!」

「なっ、うるせぇ!」

「バカキョーダイ!着いて早々、ケンカしない!そして、まずは楓。余計なことしたのは事実よ。潤さんに謝りなさい。薺、いちいち楓の相手しないのよ。こんな性格なんだから、結婚相手もいないのよ。相談相手間違えてるわ。」

薺母、厳しい!

そして、薺父ニコニコ笑ってるだけ。




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