ただ、守りたい命だったから
「潤っ!」
最後の仕事を終え、帰るときになって薺にまたもや捕まる。
ケータイを解約してから、寧々とご飯に行く予定だったから、寧々と一緒だ。
『蓮城課長、お疲れ様です。』
頭を下げ、薺の顔を見る。
焦って困り顔の薺。
こんな顔もするのね。
初めて見たわ。
「潤、仕事やめるって…!やめてどうするんだ?!なんでオレに何も言わないんだ?」
『後味悪いからですか?興味がなくなった相手でも、黙ってやめられたらいい気がしませんか?大丈夫ですよ、もう安心して心の傾くままに、流されてください。それか、隣の課の課長にもやめることを言わないといけませんか?では、お世話になりました。お元気で。』
そのまま立ち去ろうとすると、またもや腕を捕まれる。
「違う!潤っ、話をしよう。今どこにいるんだ?部屋は空き部屋になってた。どこに引っ越した?安西さんのところか?」
『寧々のところにはいませんよ。今さら興味もたれても困ります。』
「今さらなわけじゃ…!とりあえず電話するからっ!」
『やめてください、課長。寧々、行こう。閉まっちゃう。』
「うん、わかったわ。課長、失礼します。」
ケータイ解約するから、急がないと。
二人で薺を振り切って、エレベーターに乗った。
最後の仕事を終え、帰るときになって薺にまたもや捕まる。
ケータイを解約してから、寧々とご飯に行く予定だったから、寧々と一緒だ。
『蓮城課長、お疲れ様です。』
頭を下げ、薺の顔を見る。
焦って困り顔の薺。
こんな顔もするのね。
初めて見たわ。
「潤、仕事やめるって…!やめてどうするんだ?!なんでオレに何も言わないんだ?」
『後味悪いからですか?興味がなくなった相手でも、黙ってやめられたらいい気がしませんか?大丈夫ですよ、もう安心して心の傾くままに、流されてください。それか、隣の課の課長にもやめることを言わないといけませんか?では、お世話になりました。お元気で。』
そのまま立ち去ろうとすると、またもや腕を捕まれる。
「違う!潤っ、話をしよう。今どこにいるんだ?部屋は空き部屋になってた。どこに引っ越した?安西さんのところか?」
『寧々のところにはいませんよ。今さら興味もたれても困ります。』
「今さらなわけじゃ…!とりあえず電話するからっ!」
『やめてください、課長。寧々、行こう。閉まっちゃう。』
「うん、わかったわ。課長、失礼します。」
ケータイ解約するから、急がないと。
二人で薺を振り切って、エレベーターに乗った。