世界にひとつのどこにもない物語
「全く気ィつかんかったわ。
身長もあの頃よりも高なってたし、顔立ちも躰つきも変わってて、そのうえ『狼谷財閥』の副社長と言う肩書きも持ってて…」
そう言ったまやに、
「わいもまやに名前を言われるまで誰かわからんかったわ」
狼谷が言い返した。
「えらいべっぴんな人が助けてくれたんやなって思うて名前を聞いたら、まさかと思て…ビックリして心臓止まるかと思たわ。
まやも東京にきたんかって、姉ちゃんと一緒に驚いとったわ」
「べっぴんって、そんなうまいこと言わんでもええよ。
そんなこと言われても、ウチからは何も出てこーへんで」
ハハッと笑ったまやに、
「いーや、まやはあの頃よりももっとべっぴんになったわ」
狼谷が言い返した。
「有希子ちゃんは元気にしとるか?」
そう聞いたまやに、
「いきなり、姉ちゃんの話かい…。
せっかくの喜びをわかちあっとる時に姉ちゃんの話かいな…」
狼谷はすねたような顔をした。
身長もあの頃よりも高なってたし、顔立ちも躰つきも変わってて、そのうえ『狼谷財閥』の副社長と言う肩書きも持ってて…」
そう言ったまやに、
「わいもまやに名前を言われるまで誰かわからんかったわ」
狼谷が言い返した。
「えらいべっぴんな人が助けてくれたんやなって思うて名前を聞いたら、まさかと思て…ビックリして心臓止まるかと思たわ。
まやも東京にきたんかって、姉ちゃんと一緒に驚いとったわ」
「べっぴんって、そんなうまいこと言わんでもええよ。
そんなこと言われても、ウチからは何も出てこーへんで」
ハハッと笑ったまやに、
「いーや、まやはあの頃よりももっとべっぴんになったわ」
狼谷が言い返した。
「有希子ちゃんは元気にしとるか?」
そう聞いたまやに、
「いきなり、姉ちゃんの話かい…。
せっかくの喜びをわかちあっとる時に姉ちゃんの話かいな…」
狼谷はすねたような顔をした。