世界にひとつのどこにもない物語
「3階の角部屋に住んでいる笠原さんの家が出火原因らしい」
そう言った大家さんに、
「笠原さんって、大学生の?」
まやは聞き返した。
まやは1階の角部屋に住んでいる。
「タバコの火の不始末らしくてね、笠原さん本人はバイトに行っていたから危機はまぬがれたみたいだけど」
大家さんはそう答えると、目の前のアパートに視線を向けた。
消防士たちの様子からして見ると、消火活動は無事に終わったようだ。
「まや、どないした…!?」
息を切らした狼谷がまやの隣に並んだ。
「あっ、狼谷さん…」
(まだ帰ってなかったんかい)
声をかけたまやだったが、狼谷の様子がどこかおかしいことに気づいた。
そう言った大家さんに、
「笠原さんって、大学生の?」
まやは聞き返した。
まやは1階の角部屋に住んでいる。
「タバコの火の不始末らしくてね、笠原さん本人はバイトに行っていたから危機はまぬがれたみたいだけど」
大家さんはそう答えると、目の前のアパートに視線を向けた。
消防士たちの様子からして見ると、消火活動は無事に終わったようだ。
「まや、どないした…!?」
息を切らした狼谷がまやの隣に並んだ。
「あっ、狼谷さん…」
(まだ帰ってなかったんかい)
声をかけたまやだったが、狼谷の様子がどこかおかしいことに気づいた。