世界にひとつのどこにもない物語
今日にでも8階フロアから10階フロアまである不動産会社に顔を出して住むところを探すつもりだ。
1日でも早く住むところを見つけて、狼谷の元から逃げなければ。
「どうして嫌なんですか?
容姿も家柄も悪くはないですし、まやさんのことを大切に思っていてくださってるのに、どうしてそんなにも嫌っているんですか?」
そう聞いてきた倉坂に、
「いや、大切にって…」
まやはすぐさま否定をしようとした。
「私…と言うよりも、このビルに勤めてる人たち全員知っていますよ。
毎日のように副社長に車で送り迎えされていることを」
さえぎるように倉坂が言ってきた。
「あれは私が頼んだ訳じゃありません。
向こうが心配だからと言って勝手にやってきているんです」
まやは言い返した。
倉坂の言う通り、ここ最近は狼谷の車で送り迎えをされていた。
1日でも早く住むところを見つけて、狼谷の元から逃げなければ。
「どうして嫌なんですか?
容姿も家柄も悪くはないですし、まやさんのことを大切に思っていてくださってるのに、どうしてそんなにも嫌っているんですか?」
そう聞いてきた倉坂に、
「いや、大切にって…」
まやはすぐさま否定をしようとした。
「私…と言うよりも、このビルに勤めてる人たち全員知っていますよ。
毎日のように副社長に車で送り迎えされていることを」
さえぎるように倉坂が言ってきた。
「あれは私が頼んだ訳じゃありません。
向こうが心配だからと言って勝手にやってきているんです」
まやは言い返した。
倉坂の言う通り、ここ最近は狼谷の車で送り迎えをされていた。