恋した相手は?!
自覚
「は〜あ、めんどくさい」


ただいま授業中。


私の大っ嫌いな数学。


「お前らここテストに出るからな〜公式覚えとけよ」


もー、この前中間テストだったじゃん。

もう期末?早すぎるよぉー……


「テストやだなぁー」

ぼそっと呟いたその言葉は隣の席の陸翔に聞こえてたみたいで。


「あー、相川数学苦手だよな」


そのセリフとともに笑われた。


「今度も赤点だったら確実に夏休み減るよね私……」


夏休みはエンジョイしたい。


勉強しても数学ってなんか無理なんだよねー。


私もともと文系だもん!


「なら俺と勉強する?」


「はい?」



「俺頭いいじゃん。教えてやるよアホ川ちゃん」


うわー自分で頭いいって言っちゃってる〜。


って本当に頭いいんだけどさ。


「ま、バカはなにしてもバカかな?」


「うわ!うざい!そんな事言って、私が赤点とったら夏休み私と遊べないよ〜?いいの〜?」


って、いつものノリで言ったつもりだったのに、


陸翔は


「いやそれは普通に嫌だわ。よし、勉強するぞ」



って。



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