そのイケメン、オタクですから!
……長い時間固まっていた先輩が口を開く。
「いつ、から知ってた……?」
「何がですか?」
「俺が、ゆう……」
「あぁ、ゆうぴょんご主人様だって事ですか」
罵られると思ってたのに先輩の質問は予想外で、間抜けな声が出る。
先輩は目を逸らしてうんうん、と頷く。
「生徒会室でスマホの待ち受け見た時からです。あ……そうだ、これ」
ポケットから黒縁メガネを取り出す。
さすがに生徒会に入ってしばらくして気づいた。
先輩はコンタクトレンズはしていない。
ということはゆうぴょんご主人様は伊達メガネだってこと。
メガネ屋さんでレンズをはめてもらったけど、ナナが気づいてるとは言えないからずっと返せなかった。
「あの時はありがとうございました」
「……」
差し出したメガネを受け取って、ゆうぴょんご主人様……及川先輩は無造作にポケットに入れる。
「…………」
「……………………」
沈黙が重い……。
うーん、気まずい。
「いつ、から知ってた……?」
「何がですか?」
「俺が、ゆう……」
「あぁ、ゆうぴょんご主人様だって事ですか」
罵られると思ってたのに先輩の質問は予想外で、間抜けな声が出る。
先輩は目を逸らしてうんうん、と頷く。
「生徒会室でスマホの待ち受け見た時からです。あ……そうだ、これ」
ポケットから黒縁メガネを取り出す。
さすがに生徒会に入ってしばらくして気づいた。
先輩はコンタクトレンズはしていない。
ということはゆうぴょんご主人様は伊達メガネだってこと。
メガネ屋さんでレンズをはめてもらったけど、ナナが気づいてるとは言えないからずっと返せなかった。
「あの時はありがとうございました」
「……」
差し出したメガネを受け取って、ゆうぴょんご主人様……及川先輩は無造作にポケットに入れる。
「…………」
「……………………」
沈黙が重い……。
うーん、気まずい。