そのイケメン、オタクですから!
よっちゃんと桜井先輩が「じゃあごゆっくり」と帰って行ったあと、及川先輩と二人きりになった。
なんだか変に緊張する。
今までメガネのガラス越しに見ていた及川先輩がいつもより近く感じて落ち着かない。
もう先輩に嘘はないのに、目が合わせられない……。
「こここ、コーヒー入れますね!」
先輩との距離に耐えられなくて立ち上がったら、後ろから抱きしめられた。
「いらない。さっき飲んだだろ。何か……ホッとした」
狼かと思って身構えたのに、背中に感じる先輩は小動物みたい。
声が少し震えてる気がして、私は振り向かずに腕を包んだ。
学校では自信満々な顔して学年1位をキープして、生徒会長として完璧に振る舞ってる。
もしかして少し、無理しているのかな。
私と同じように及川先輩も不安になったり自信を無くしているのかな。
私は彼に何をしてあげられるんだろう。
どんなことでもしてあげたいと思うのに、何も思いつかない。
きっと今は顔を見て欲しくないんだと思って、私は振り向かずに抱きしめられたままでいた。
心臓はすごく煩いけど及川先輩の体温は安心する。
なんだか変に緊張する。
今までメガネのガラス越しに見ていた及川先輩がいつもより近く感じて落ち着かない。
もう先輩に嘘はないのに、目が合わせられない……。
「こここ、コーヒー入れますね!」
先輩との距離に耐えられなくて立ち上がったら、後ろから抱きしめられた。
「いらない。さっき飲んだだろ。何か……ホッとした」
狼かと思って身構えたのに、背中に感じる先輩は小動物みたい。
声が少し震えてる気がして、私は振り向かずに腕を包んだ。
学校では自信満々な顔して学年1位をキープして、生徒会長として完璧に振る舞ってる。
もしかして少し、無理しているのかな。
私と同じように及川先輩も不安になったり自信を無くしているのかな。
私は彼に何をしてあげられるんだろう。
どんなことでもしてあげたいと思うのに、何も思いつかない。
きっと今は顔を見て欲しくないんだと思って、私は振り向かずに抱きしめられたままでいた。
心臓はすごく煩いけど及川先輩の体温は安心する。