そのイケメン、オタクですから!
及川先輩の家に行くのは初めてじゃない。
先輩のご両親はいつか妄想していたのとは随分違っていたけど、感じのいい人達だった。
二人とも普通の会社員だって先輩は言っていたけど、お父さんは随分年上なのか落ち着いていて、お母さんはバリバリのキャリアウーマンって感じ。
ほとんどお母さんが一人で喋っていた食事が終わって部屋に戻る時には、先輩が気付かないように「留愛ちゃん、悠斗と使ってね」と小さな箱を渡された。
カラフルな箱を部屋で開けてみると、及川先輩が「なっ……」って目を見開いた。
銀色の包みが並んでて、チョコレートかと思ったけど丸い輪っかみたいなものの形が浮き出てて。
「何これ?」
首を傾げたら及川先輩に取り上げられた。
「お前は知らなくていいんだよ!」
って、どういう意味だったんだろう。
先輩のご両親はいつか妄想していたのとは随分違っていたけど、感じのいい人達だった。
二人とも普通の会社員だって先輩は言っていたけど、お父さんは随分年上なのか落ち着いていて、お母さんはバリバリのキャリアウーマンって感じ。
ほとんどお母さんが一人で喋っていた食事が終わって部屋に戻る時には、先輩が気付かないように「留愛ちゃん、悠斗と使ってね」と小さな箱を渡された。
カラフルな箱を部屋で開けてみると、及川先輩が「なっ……」って目を見開いた。
銀色の包みが並んでて、チョコレートかと思ったけど丸い輪っかみたいなものの形が浮き出てて。
「何これ?」
首を傾げたら及川先輩に取り上げられた。
「お前は知らなくていいんだよ!」
って、どういう意味だったんだろう。