そのイケメン、オタクですから!
夏休みだから昼からデートをして、うだるような暑さにアイスクリーム屋さんに足を踏み入れる。
「留愛、何がいい?」
「んーっと。チョコチップとー、ストロベリークリームチーズ」
「太るぞ……」
「…………」
聞こえないふり。
先輩はやれやれ、といった表情で列に並んだ。
確かに最近少し服がきつくなったような気がする。
気をつけないと、とは思うけどアイスクリームの誘惑には勝てない。
私はガラスケースに背を向けて椅子を引いた。
買ってきてくれるんだから、奥のソファーは先輩に座らせてあげよう。
ガラス張りの店内から暑そうに汗を拭く人を眺めていると、何だか特別な気分になる。
涼しい空間で甘いアイスクリーム。
隣には及川先輩。……私って、幸せ。
ふふっと小さく笑ったら、視界の端に見たことのある顔が写ったような気がした。
「留愛、何がいい?」
「んーっと。チョコチップとー、ストロベリークリームチーズ」
「太るぞ……」
「…………」
聞こえないふり。
先輩はやれやれ、といった表情で列に並んだ。
確かに最近少し服がきつくなったような気がする。
気をつけないと、とは思うけどアイスクリームの誘惑には勝てない。
私はガラスケースに背を向けて椅子を引いた。
買ってきてくれるんだから、奥のソファーは先輩に座らせてあげよう。
ガラス張りの店内から暑そうに汗を拭く人を眺めていると、何だか特別な気分になる。
涼しい空間で甘いアイスクリーム。
隣には及川先輩。……私って、幸せ。
ふふっと小さく笑ったら、視界の端に見たことのある顔が写ったような気がした。