そのイケメン、オタクですから!
「ご主人様方ぁ、今日もナナ精一杯ご奉仕させて頂きまぁす」
斜めに首を傾げてから頭を下げたら、やっぱり背のジュンジャーだった。
セノジュンレッドは……もちろんいる。
いつも通り赤のチェックのシャツをインして。
私が背のジュンジャーと名付けた理由はもう一つ。
この人たち、いっつも同じ服着てるんだよね。
まるでヒーロースーツ……は言い過ぎか、制服を着てるみたいに。
といってもセノジュンレッドの及川先輩は、自分の判断に自信が持てなくなっちゃうくらい学校とは違う。
真っ直ぐに下ろされた前髪で切れ長の瞳は隠されているし、高い鼻は目を引く黒いフレームに霞んでる。
新しくなった黒縁メガネは前のよりさらにフレームが太くなって……ダサい。
そんな彼は私から目を逸らして「い、いつもの、お願いします」と小声で注文した。
いつものと言えばブラックコーヒーだよねって思って、違う違う、と首を振る。
この人は及川先輩じゃない。
じゃなくないけど、とにかく今は違う。
「はぁい。皆さまフリフリみっくちゅじゅーちゅですね。
お色はいつものでよろしいですか?
すぐにご用意いたしまぁす」
ご注文のミックスジュースは、メイドが目の前でカクテルのように振って入れるジュース。
背のジュンジャー達はいつも、それぞれ服と同じ色のジュースを注文する。
「それではご一緒にお願いしまぁす。萌え萌え……フリフリ……どきどききゅーん」
馬鹿らしい掛け声だけど、いつもセノジュンレッド以外は声を揃えてくれる。
斜めに首を傾げてから頭を下げたら、やっぱり背のジュンジャーだった。
セノジュンレッドは……もちろんいる。
いつも通り赤のチェックのシャツをインして。
私が背のジュンジャーと名付けた理由はもう一つ。
この人たち、いっつも同じ服着てるんだよね。
まるでヒーロースーツ……は言い過ぎか、制服を着てるみたいに。
といってもセノジュンレッドの及川先輩は、自分の判断に自信が持てなくなっちゃうくらい学校とは違う。
真っ直ぐに下ろされた前髪で切れ長の瞳は隠されているし、高い鼻は目を引く黒いフレームに霞んでる。
新しくなった黒縁メガネは前のよりさらにフレームが太くなって……ダサい。
そんな彼は私から目を逸らして「い、いつもの、お願いします」と小声で注文した。
いつものと言えばブラックコーヒーだよねって思って、違う違う、と首を振る。
この人は及川先輩じゃない。
じゃなくないけど、とにかく今は違う。
「はぁい。皆さまフリフリみっくちゅじゅーちゅですね。
お色はいつものでよろしいですか?
すぐにご用意いたしまぁす」
ご注文のミックスジュースは、メイドが目の前でカクテルのように振って入れるジュース。
背のジュンジャー達はいつも、それぞれ服と同じ色のジュースを注文する。
「それではご一緒にお願いしまぁす。萌え萌え……フリフリ……どきどききゅーん」
馬鹿らしい掛け声だけど、いつもセノジュンレッド以外は声を揃えてくれる。