そのイケメン、オタクですから!
穴があったら……と机の下に潜ろうとしたら、及川先輩に首根っこを掴まれて、冷めた目で告げられた。
「地震は来てないって、また言わせるのか?」
「そんなまさかっ。消しゴムが落ちちゃったー、なんて」
「……」
先輩、目がものすごく怖いです!
「で、帰るのか?」
「やります! 何でもやります!
もう絶対に寝ません! 洗濯ばさみで瞼を挟みます!」
及川先輩の瞳が三日月になった。
「ふーん、やってみろよ」
やばい。この人絶対やばい人だ。
本当に洗濯ばさみで瞼を挟まれる。
「冗談です! すみません! 許して下さい、お願いします!」
生命の危機を感じ取った私は精一杯訴える。
及川先輩は私の涎がついた答案を指先で拾い上げた。
それを眺めながら、苦々しい顔で次のプリントを渡してくる。
「本当にひどいな……とりあえず次やっとけ」
「はは、はいっ!」
次の課題は国語、社会、英語って……全部まとめて?
これも去年の過去問らしい。
でも良かった。許してもらえたみたいだ……。
「地震は来てないって、また言わせるのか?」
「そんなまさかっ。消しゴムが落ちちゃったー、なんて」
「……」
先輩、目がものすごく怖いです!
「で、帰るのか?」
「やります! 何でもやります!
もう絶対に寝ません! 洗濯ばさみで瞼を挟みます!」
及川先輩の瞳が三日月になった。
「ふーん、やってみろよ」
やばい。この人絶対やばい人だ。
本当に洗濯ばさみで瞼を挟まれる。
「冗談です! すみません! 許して下さい、お願いします!」
生命の危機を感じ取った私は精一杯訴える。
及川先輩は私の涎がついた答案を指先で拾い上げた。
それを眺めながら、苦々しい顔で次のプリントを渡してくる。
「本当にひどいな……とりあえず次やっとけ」
「はは、はいっ!」
次の課題は国語、社会、英語って……全部まとめて?
これも去年の過去問らしい。
でも良かった。許してもらえたみたいだ……。