そのイケメン、オタクですから!
待ち合わせはクリスマスツリーの前。
恋人たちが手を繋いで「綺麗だね」って眺めてる。
そっか、今日はクリスマスイブなんだ。
まさか及川先輩と過ごすことになるとは思わなかったけど、一人じゃなくてよかったかも。
ママはどうせホストクラブだろうから、家に帰っても一人でご飯を食べるだけだもん。
健くんの店で食べるのも今日は虚しい……。
ママ、ホストにクリスマスプレゼントを買うために私のバイト代に手を出してないといいけれど。
ちょっと心配になったけど、考えても仕方ない。
通帳は隠しておいたから見つからないと思う。多分。
ちょうど待ち合わせの時間なんだろう。
結構人が多くなってきて、先輩の事見つけられるかなって心配になった。
連絡があるかもと思ってスマホを取り出そうとしたら、隣にいた女の子たちが「うわ、アイツオタク丸出しだよね。きもっ」という声が聞こえてきた。
まさか先輩?
思わず顔を上げるけど、目に入ったのは大柄な男の人で、胸に健君の好きなリリがプリントされてるトレーナーを着てる。
恋人たちが手を繋いで「綺麗だね」って眺めてる。
そっか、今日はクリスマスイブなんだ。
まさか及川先輩と過ごすことになるとは思わなかったけど、一人じゃなくてよかったかも。
ママはどうせホストクラブだろうから、家に帰っても一人でご飯を食べるだけだもん。
健くんの店で食べるのも今日は虚しい……。
ママ、ホストにクリスマスプレゼントを買うために私のバイト代に手を出してないといいけれど。
ちょっと心配になったけど、考えても仕方ない。
通帳は隠しておいたから見つからないと思う。多分。
ちょうど待ち合わせの時間なんだろう。
結構人が多くなってきて、先輩の事見つけられるかなって心配になった。
連絡があるかもと思ってスマホを取り出そうとしたら、隣にいた女の子たちが「うわ、アイツオタク丸出しだよね。きもっ」という声が聞こえてきた。
まさか先輩?
思わず顔を上げるけど、目に入ったのは大柄な男の人で、胸に健君の好きなリリがプリントされてるトレーナーを着てる。