うそつきなあなたへ

「この世界は、僕が作り出した世界であって、僕の家でもあったんだ」
しばらく2人は、歩き続けていると、また星空の下へと帰ってきました。
それを眺めながら2人は並んで座っていました。


「はじめは、とても単純で、ただ楽しいことをしたくてやり始めたんだ。でも、何回か作っているうちに今度はもっといいものをつくりたい。
次は、こうして行きたいって気持ちが高まっていった。知らない間に、魅了されていく人が増えてきた。僕は、それを見てさらに頑張ろうと思えた。
けれど、難易度が高いほど、魔力を使う量が増えていくんだ。魔力は、命から生まれてくる。一定の量を超える魔力を使うには命を削らなければならない。
何かを新しく作り出すためには、何かを犠牲にしなければならないんだ。

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