うそつきなあなたへ
「君には、本当にたくさん助けてもらった。君がこの世界に来てくれなかったら、僕はずっと殻の中に閉じこもったままだった」
「思うんだけど、私は迷い込んだんじゃなくて、知らないうちにこの世界に魅了されて、他の人と同じように自分で意思でここにきた気がするの。あなたがこの世界を作らなければ、私はここへは来なかっただろうし、この世界を作ってくれたからみんなに会えた。私のほうこそ、いっぱいありがとうって言いたい」
その言葉に、呪術師は照れながら笑いました。
「今はもう少しだけ休むつもりだけれど、また、僕の魔法が前ぐらいに使えるようになったら、扉を再び開くつもりだ。そのときに、また遊びにきてくれる?」
「もちろん、私この世界が大好きだもの」
「けど、扉を開いても前くらいに人が来るかな」
「くるわ。みんなきっと忘れてなんかいないし、また楽しんでくれる」
少女は、胸を張っていいました。