うそつきなあなたへ
けど、ある時ぼくは重大な罪を犯してしまうんだ。もう気づいたときには取り返しがつかなかった。
そのとき、周りにいた人たちは助けてくれなかった。自業自得だってね。
誰もがぼくのことを好いてくれていると思っていたら大間違いだった、ぼくのこの顔にみんな好いていたんだ。何も信じられなかった。
けれど、それは全員ではなかった。信じてくれたがいたんだ。その人は弱くなったぼくに寄り添ってくれたんだ。今の君のように。
荒れたぼくは、それさえも傷つけようとした。それでも、見守っててくれた。
だから、ぼくは今度はその人のために生きようと決めた。
この美しさを武器に、踊り子になって、見世物として生きて、罪滅ぼしのために踊るんだと。
またその人に会うために、今日も踊り続けるんだ」