うそつきなあなたへ
私は、このままこの世界の狭間で漂っていっちゃうのかな。
そう思っていると、光がどこからか漏れていることに気がつきました。
そちらの方に、目を向けるとその周辺が太陽に照らされたかのように明るくなっていました。少女は、そちらに向かって泳ぎました。
たどり着くと、そこは目も開けられないほどの眩い光を放っていました。
ここは、どこなんだろう。
少女は、漏れた光で辺りを見渡してみました。少女の体は、ちゃんとあるようで、手も足もしっかりと確認できました。
少女のいる場所は、カラカラに乾いた土壌が広がり、とても人が生きていける環境ではありません。
それとは、反対に光の方に目を向けると、そこは綺麗な花畑が続いていました。
その中に、一人の男性がポツンと立っていました。