人間刈り
「雀っ!」

窓の外、電線にとまったスズメを紫乃は見ていたのだ。

「紫!まさか!」

「うん……………紫乃、美雀ちゃんだと思う。」

台詞通り、紫乃は、クラス1子供っぽかった。
でも、頭はけっこういい。
そして、クラスで唯一、『美雀』と呼んでいた。

「紫、どういうこと!?説明して!?」

紫乃を『紫』と呼ぶ子も多い。
本人は、かなり嫌らしいが。
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