あんたんこと好いとうよ
「ほら、松本も早くはいりなさい」
「入りたくても、入れんけんと!」
私を教室に入れようと、ずんずんと背中を押してくる先生の手をおしのけた
(いつまでたっちも、高橋へん悲鳴の止まなかねら、タイミングの…)
ま、いっか!と足を踏み入れると
後ろからノコノコと入ってきた大原先生
「お、おぃ、
転校生来たときぐらい…し、静かにしなさい」
(しゃっきんまでん威勢はなんやったんだ…)
冷たい視線を送ったけど、
よっぽどビクついているのか、
目をきょろきょろさせて、全く気づかない
あいかわらず静かにはならないものの、
「高橋 海也
まぁ、よろしく」
高橋がクチを開くとシーンとする教室