あんたんこと好いとうよ


「えー
 私は喋ってただけだもーん」

「「んねぇ~」」


「…あかん、こいつら」


「え~、ちょー息ピッタリだったじゃん」

笑いながら言う、さゆちゃんにため息をつく凛香


「ねぇねぇ、
 もうすぐHR始まるちゃ?」

時計が8時40分過ぎを指している


「え、やばくね?」

「うーん、やばめ」


やばい、なんて言いながらも全く急ぐ気配がない


「…はい、おわったよー」

裾上げを終わらせたさゆちゃんは首をコキコキとならした

「ありがとう!」

トイレの壁に埋め込まれた全身ミラーの前でクルクルまわってみた

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