ブスも歩けばイケメンに当たる⁉
私の膝の上で眠る榊さんの顔を、まじまじと見つめる。
「…まつ毛ながーい」
頬をツンツンしてみる。
「…ん…」
「…ふふ…可愛いなぁ」
髪の毛サラサラ…髪を優しく撫でると、幸せそうな寝顔になる。
「…もぅ、こんな寝顔も見れなくなるんだ」
言葉に出して言ってしまうと、胸がキューっと、締め付けられる。
好きだって、言えたらいいのに。
言って、玉砕するのはもっといや。
会社で目を合わせることも、話をすることも、無くなってしまうなら、言わない方がいい。
「…榊さん、好き」
寝入っている榊さんに、告白してみる。
「…フッ…答えるわけないよね」
また、胸がキューっとなって、涙が溢れる。
流すまいと、目を擦った。
…今夜はこのまま眠ろう。
ソファーにかかっていたブランケットを榊さんにかけると、私は榊さんの手を優しく握り目を閉じた。
~榊side~
…夜中に目を覚ました。
目を開けると、桜子の膝の上で眠っていた。
ブランケットをかけてくれたのか…
「…起こしてくれれば良かったのに」
起き上がった俺は、桜子を抱き上げ、ベッドに寝かせると、自分もベッドに潜り込む。
目の前に来た桜子の顔を見て、動きが止まった。
目尻に、涙が…よく見れば、頬にも涙の跡。
「…桜子」
泣いた理由は分かるはずもなく、少しでも癒されるならと、眠る桜子をぎゅっと抱き締めて眠りにつく。
桜子は、俺にすり寄って、俺をぎゅっと、抱き締め返す。
『もう、一人でも大丈夫』
桜子の言葉を思い出す。
…ずっと傍に居たいなんて言ったら、桜子はどう思うんだろう。
自己肯定かんが低い桜子はきっと、笑って俺を叩くんだろうな。冗談よしてくださいって…
「…まつ毛ながーい」
頬をツンツンしてみる。
「…ん…」
「…ふふ…可愛いなぁ」
髪の毛サラサラ…髪を優しく撫でると、幸せそうな寝顔になる。
「…もぅ、こんな寝顔も見れなくなるんだ」
言葉に出して言ってしまうと、胸がキューっと、締め付けられる。
好きだって、言えたらいいのに。
言って、玉砕するのはもっといや。
会社で目を合わせることも、話をすることも、無くなってしまうなら、言わない方がいい。
「…榊さん、好き」
寝入っている榊さんに、告白してみる。
「…フッ…答えるわけないよね」
また、胸がキューっとなって、涙が溢れる。
流すまいと、目を擦った。
…今夜はこのまま眠ろう。
ソファーにかかっていたブランケットを榊さんにかけると、私は榊さんの手を優しく握り目を閉じた。
~榊side~
…夜中に目を覚ました。
目を開けると、桜子の膝の上で眠っていた。
ブランケットをかけてくれたのか…
「…起こしてくれれば良かったのに」
起き上がった俺は、桜子を抱き上げ、ベッドに寝かせると、自分もベッドに潜り込む。
目の前に来た桜子の顔を見て、動きが止まった。
目尻に、涙が…よく見れば、頬にも涙の跡。
「…桜子」
泣いた理由は分かるはずもなく、少しでも癒されるならと、眠る桜子をぎゅっと抱き締めて眠りにつく。
桜子は、俺にすり寄って、俺をぎゅっと、抱き締め返す。
『もう、一人でも大丈夫』
桜子の言葉を思い出す。
…ずっと傍に居たいなんて言ったら、桜子はどう思うんだろう。
自己肯定かんが低い桜子はきっと、笑って俺を叩くんだろうな。冗談よしてくださいって…