ブスも歩けばイケメンに当たる⁉
4.ブスは会社で
…それからの春人は、本当に、私を襲うことはなく、毎晩キスをして、抱き締めて眠るという。
仕事もプライベートも、有言実行。
尊敬すらしてしまう。
「…でも、ちょっと、寂しいかも…」
外で友人とランチを終えた私は、そんな事を呟きながら、オフィスに戻っていた。
「…?!!!」
突然誰かに引っ張られ、空き会議室に。
「…やだやだやだやだ!!」
「…わっ!ちょっ!落ち着け。俺だ、俺」
「…へ?…」
聞き覚えのある声に、動きが止まる。
「…はる、と?」
「…やっとわかったか」
「…も、もう!驚かせないでくださいよ!怖かった」
「…ゴメン」
ぎゅっと、抱き締められて、少しずつ落ち着きを取り戻す。
「…何でこんなことするんですか?」
「…桜子に触れたくて」
その言葉に驚いて、顔を上げる。
「…俺、どうかしてるな。非常識だ」
「…春人?」
「…毎日一緒にいても足りない。社内で桜子を見つけると、触れたくて、たまらなくなる」
…自分の悩みは、なんてちっぽけなんだろう。
春人はこんなにも私を好きでいてくれる。こんなに幸せなことなんて、他にない。
「…じゃあ、充電してください」
背伸びをして、春人に触れるだけのキスをすると、頬を染め、微笑んだ春人に私も笑みを返した。
…しばらく抱き合って、それぞれの職場に戻る。
「…ブスのあんたに、榊さんは、合わない」
すれ違い様に言われた。
振り返ったけど、後ろ姿では誰だかわからない。
ただ、その後ろ姿は、とても綺麗だった。
仕事もプライベートも、有言実行。
尊敬すらしてしまう。
「…でも、ちょっと、寂しいかも…」
外で友人とランチを終えた私は、そんな事を呟きながら、オフィスに戻っていた。
「…?!!!」
突然誰かに引っ張られ、空き会議室に。
「…やだやだやだやだ!!」
「…わっ!ちょっ!落ち着け。俺だ、俺」
「…へ?…」
聞き覚えのある声に、動きが止まる。
「…はる、と?」
「…やっとわかったか」
「…も、もう!驚かせないでくださいよ!怖かった」
「…ゴメン」
ぎゅっと、抱き締められて、少しずつ落ち着きを取り戻す。
「…何でこんなことするんですか?」
「…桜子に触れたくて」
その言葉に驚いて、顔を上げる。
「…俺、どうかしてるな。非常識だ」
「…春人?」
「…毎日一緒にいても足りない。社内で桜子を見つけると、触れたくて、たまらなくなる」
…自分の悩みは、なんてちっぽけなんだろう。
春人はこんなにも私を好きでいてくれる。こんなに幸せなことなんて、他にない。
「…じゃあ、充電してください」
背伸びをして、春人に触れるだけのキスをすると、頬を染め、微笑んだ春人に私も笑みを返した。
…しばらく抱き合って、それぞれの職場に戻る。
「…ブスのあんたに、榊さんは、合わない」
すれ違い様に言われた。
振り返ったけど、後ろ姿では誰だかわからない。
ただ、その後ろ姿は、とても綺麗だった。