ラズベリーな恋模様(A・T)
突然のキスに驚いて、連也くんの顔を見ると、連也くんは顔を赤らめながら、
「バカ架樹……可愛すぎんだよ」
って、恥ずかしそうに言う。
でもね?あたしの方が恥ずかしい。
そして、溢れる思いが一つ、言葉になって浮かぶ。
好き。大好き。
連也くんのことが、大好きで仕方ない。
連也くんはそっとあたしの上から退き、手を差し出した。
あたしも自然とその手を掴み、連也くんに引っ張られながら起き上がる。
「連也くん、あのね」
「待って。俺から言いたい」
あたしの言いたいことを察したのか、連也くんがそれを止め、あたしに向き直す。
「架樹。俺、架樹のことが好きだよ。大好きなんだ。愛してる。俺の彼女になってくれて、ずっと傍にいてくれて、ありがとう」
「連也くん……」