年上の君へ
私って恋愛も勉強もバカだよね。
何一つ努力してないし…

「はぁぁぁ」

大きなため息出たわ。
そしたら、美憂ちゃんがこっちに来てる?

「なつちゃぁん!」

「何?」

苦手な喋り方…

「あのねぇ、ちょっとぉ手伝ってほしくてぇ!美憂ねぇ遠藤先生に告白するのぉ」

わざとらしく顔を手で隠して恥ずかしそうにしてる。

「うん。それで?」

「でね、屋上に呼びたしてほしくてぇ」

「遠藤先生をってことだよね?」

「そうだよぉ」

__________嫌だ。

心の中では言えるのに。
なのに私は嘘をついちゃうんだ。

「うん、いいよ!」

「ありがとぉぉ!じゃあ、よろしくねぇ」

美憂ちゃんはそのままどこかに行った。
それと同時に未羽と咲が来た。

「なっちゃんってバカだよね。」

「うんうん、バカだね。」

2人とも酷くない!?
確かにバカだけど、未羽だって!

「未羽だってバカじゃん!咲は…違うけど!」

「勉強の問題じゃないから!私たちは恋愛バカだって言ってんの!」

「なつ、ある意味鈍感だよねー」

そんなの自覚済み。
分かってるよ、そんなこと…

「でも断ったらさ…」

「人の顔伺ってばっかじゃ恋は実らないよ。」

そうだけども…
分かっていながら断れないんだよ!

「私はどうすれば…」

「受け入れたのはしょうがない!なつはきっと断れないから無視しよ!」

「無視なんてしたら…もっと…」

「「なっちゃーん/なーつ?」」

2人の圧力が凄すぎて怖い!
でも、そうだよね…
恋は競争だよね。
ライバルにハンデをつける必要性もないもんね。

「分かった。無視する。」

「うん!何かあったらなっちゃんは私らが守るし!」

裏切り行為じゃないの。
恋愛だから…ライバルだからしょうがないでしょ?
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