年上の君へ
遠藤先生は、2年間英語の先生としてしか持ってもらってなかった。
初めて、担任を持ってもらう…
始業式が終わってクラスに戻った。
「なつ、高校生活最後のクラス担任が遠藤先生で良かったねー」
「でも、なっちゃん。えんたく先生との恋終わりにするんじゃなかったっけ?」
咲の言ってることは本当のことだし、未羽が言ってるのも本当のことなんだけどな…
「こんなんじゃ、ダメだよね」
「大丈夫だよ、なつだったら!」
咲は男嫌いなくせに私の恋を応援してくれた。
諦めると決めたら諦めなきゃ!
3人で話していると教室のドアが開いた。
「よし、お前ら席につけー!」
「「「「「はぁーい」」」」」
前までは見られなかった遠藤先生が見えて、ずっと目で追っちゃうよ…