君に、会いたい
挙式が終わり、オープンテラスでの披露宴が始まろうとしていた。


席に着くと、渚が言った。
「万智来てるね、やっぱり。あそこ」
そう言って、指を指した。
指の方を見てみると、席に着いて談笑している万智が見えた。



胸が、ギュッと締め付けた。



安永 万智(ヤスナガ マチ)。
私の元彼。遠距離でダメになってしまった恋。
未だに、忘れられない恋。



「もう何でもないよ、普通だよ?」
平気なフリをした。3年も前のことなんだから。
その言葉に、渚と凛は心配そうに私の顔を見た。





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