君に、会いたい
「あんたはこの歳になっても、変わらないんだから。大人になりなよ!」

盗撮だ!と言って、渚に怒られてることは雄大。

前にも見た光景だね。と言って、ひまりと凛ちゃんと笑った。

高校生の頃に戻ったみたい。




二次会も終盤になり、時刻は20時過ぎ。
三次会行く人ー!と雄大の声が聞こえた。


「私パス、明日仕事だから。」
「私も仕事。」
「渚と凛ちゃんも行かないなら、やめとこうかな。」


「ごめんね〜ひまり〜」
ひまりの腕に渚が腕を組み、寄りかかった。
「全然!私も行かないし。明日早いし、今日はもう疲れちゃった。目まぐるしい1日だったよ」
ひまりのため息と表情から、とてつもない疲労感を感じた。



「じゃあ、俺ら行くわ!またな!」
雄大の声が聞こえて、みんなで手を振った。

「愁くん!早く帰ってね!明日早いよ!」
ひまりの声に、山下が振り返った。

「俺も早く帰りたい……ひまりー!」
そう叫んで、雄大に引っ張られながら、夜の街に消えて行った。



「山下は、ひまりへの愛が止まらないね!」
そう言うと、
「可哀想に、山下。大丈夫だよ、今日じゃなくても。ハネムーンベビー期待してる」
凛ちゃんの言葉に、ひまりは顔を真っ赤にした。


「恥ずかしがらなくても。やることやってるでしょ。」
渚のツッコミに、ひまりはもう何とでも言って!とヤケになった。


昔から可愛い、ひまりは。女の子って感じ。いつも、からかわれちゃうけど。




< 20 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop