クリスマスのお話
豹くんより一足早く仕事を終えて先に帰るねと抱きつき充電。しばらく豹くんからのパワーをもらってからスーパーに寄って材料を買い、いつも(豹くんが)使っているエプロンを装備してわたしは気合を入れた。
本当は違ったんだけど瀬名ちゃんに自信を持ってレシピを見せたら「やめなさい、いややめてあげてください」とお願いというか懇願?されたので渋々ルーを使ったシチューを作ることに。
本当はホワイトソースから作るやつだったんだけどなぁ。あれだけ必死に言われたら諦めちゃうよ。
それに瀬名ちゃん曰くこれなら材料を切って入れて煮込むだけだって言ってたからわたしにもできるらしい。うん、それを聞いたらわたしにもできそう!
「えーっと、まな板置いて、じゃがいもと人参と玉ねぎ…」
そして包丁を構える。
いざ!実践!!
30分後
「じゃがいもって、皮剥くんだよね…?なんかこれも取るって書いてあるし…えいっ!!うわああぁ転がってったぁ!待って待って!」
60分後
「これ、玉ねぎってどこまで剥くの?これでいいのかなぁ…うぅ、目が、染みるうぅぅっ」
90分後
「目、染みっ、うっうっ、…人参切んなきゃ…っいったああぁい!!指切ったあ、うえーんっ、豹くーんっ!!」
そして120分後、つまり2時間後
「……(ちーん)」