クリスマスのお話



うふふ、と昨日のことを思い出してついついにやけてしまう。多分今のわたしのバックにはお花が飛んでいることだろう。


今年は豹くんとクリスマス一緒だ!去年もその前もわたしだったり豹くんだったりお互いに都合がつかなくて諦めたんだもん。


それに比べたら1日中ってわけではないけどデートですよデート!!嬉しくないわけがないではないか!!


そしてニヤけるなと言われてニヤけないことができようか。否!クリスマス・イヴは明日、明日だよ?!楽しみすぎて表情を諦めることなんてできないよぉ。



「えへへへへっ」


「幸せオーラ飛び交ってるわね」


「あ、瀬名ちゃん」



おはよう、と声をかけてくれたのは同期の瀬名ちゃん。(名前はタブーらしいので割愛)


わたしは専門学校で2年勉強してからここに入ったけど瀬名ちゃんは大学卒なので年は2個上。


でも本人の性格とわたしの性格を見て敬語とかはなくてもいいと言われたのでお姉ちゃんみたい接している。



「わかる?今年のクリスマスは豹くんといっしょなの!!」


「豹……あぁ、氷月さんね」



「そう!」



ふにゃふにゃと笑いながらどれだけ嬉しいのかを語るわたしを軽くあしらう瀬名ちゃん。つれない。でも頼りになる瀬名ちゃんが大好きだ。


そろそろわたしも仕事しないと怒られるなぁと思いながらも昨日の余韻が取れずに気づいたらにまにま笑ってしまって結局怒られてしまった。





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